精神科に行ってきた・その1
2錠の抗うつ剤とエネルギー
今日は2回目の精神科に行ってきた。
前回は自分の症状の遷移を昏々と説明しただけであったが、
今回は先生側からも治療方針の説明があった。
「とにかくエネルギーを溜めなきゃダメ」
先生によると、人間は「やりたくないこと」を苦なくやり遂げるためには
80%以上のエネルギーが必要らしい。
つまり、80%以下の人間が無理に「やりたくないこと」をやると、
「苦」が発生しエネルギーを減らし、
より「やりたくないこと」度合が低いものにも「苦」が発生するようになる、
ということだとイメージした。
(そこまで説明されたわけではない)
そしてエネルギーが本当に少なくなると、
「やりたいこと」に回すエネルギーすらなくなる、
つまり「やりたいのに疲れてやれない」状態が発生してしまう。
これが続くと精神が疲弊してうつになる、というメカニズムだ。
まさに休職する前の自分はこの状態だったのだ。
ではこのエネルギーを増やすにはどうすればいいのか。
治療方針は以下の2つだった。
①とにかく休む。
②やりたくないことはやらない。
なんとシンプルなことか。
しかし、その治療方針に則って考えると、
今処方されている抗うつ剤は①のためのものなのだろう。
精神を穏やかにし、感情の起伏を抑え、
何となくぼーっとしている時間を長くできる薬だ。
人間というのは現金なもので、
やらなければいけないことがあるときには「何もやりたくない」と思うくせに、
何もやることがないと「やることがないか」と探し始めてしまう。
その仕事を欲する意欲を抑えるのに抗うつ剤はピッタリというわけだ。
そして、何かをやる意欲が出てきたときも、やりたくないことはやらない。
やりたいことはエネルギーの消費が少なく、逆に増やせるものもあるが、
やりたくないことはそれに比べて極端に消費がでかい。
とにかくエネルギーを溜める。とにかく消費しない。
短い診察時間ではあったものの、得るものは大きかったと
今記事を書いていて思う。
(やはりブログを始めて良かったと思うときである)
しばらく医院が夏季休暇にはいってしまうため
次回はだいぶ先なのだが、
とにかくエネルギーが溜まらなければ始まらない。
しばらくはやりたいことをしてぼーっとする日常を謳歌しようと思う。
しかし、明日は明日でそれなりに大きなイベントが存在する。
「家族への説明会 part1」である。
そこらへんはまた明日か明後日の記事で。
それではまた。