sareluo’s diary ー 脚下照顧

これは私が精神を病み休職してから立ち直るまでを記したブログ

心の棚卸

心の重要性を認識した

産業医面談のために会社に足を運んだ。

 

2週間ぶりだが、数字の割にだいぶ時間がたったように感じる。

 

今回はほとんど様子見のために呼び出されただけで、

別に早く復職しろ、と言われるわけでもなく、

むしろ「たぶん9月までゆっくり休んだ方が良いよね」

と言われた。

 

その後休職届の説明を聞くために人事部にも寄ったのだが、

やはりそこでも「分からないことがあったら連絡してください」

とアフターフォローまでばっちり。

 

常々思っていたのだが、我が社は労働者に対して手厚くないか?

 

いや、手厚くて悪いことは全くないのだが、

良く世間で聞く厳しい話とはほぼ180度異なる現実に

逆に「本当にそんな厳しい話があるのだろうか」と疑いたくなってしまう。

 

しかし、友人からちらっと聞いた話だと、

職場のパワハラ関係で精神を病みめでたく産業医に掛かったが、

「会社ではこういうことは何回も繰り返されるよ」と、

まるでお前の忍耐力が低いのが悪いと言わんばかりの言葉をもらったらしい。

 

確かにハラスメントの線引きを行うのは難しいのだが、

だからと言って医者が患者の症状を悪化させるようなことを言うとは

呆れて言葉が出ない。

 

恐らくその会社では「折れる方が悪い」という空気があるのだろう。

 

完全に人間を部品としか見ていない考えである。

人は会社の一員である前に人間という生き物である前提を忘れてはいけない。

 

人間は心という精神的・非物質的な概念を持っている。

それを無視して物事を進めようとしても絶対に上手くいかない。

 

上手くいっているように見えるのは、

多角的な視点を持っていないからである。

成果が出ているから上手くいっている、なんてそれこそ子供の考えである。

 

これは私自身が今休職をしている原因の一つだから言えることである。

事実、上手くいっているように見えた私は

過去の原点についた傷のせいで体調を崩し出勤できなくなった。

 

今だけでなく未来も見据えて、

整理して棚卸するべきは人・物・金だけでなく心も必要だ。

それをしなければいつか時限式の爆弾となって

本当に必要な時に爆発してしまうのだから。

 

だが、その重要性は経験したことのある人間でないときっと分からない。

 

だから、私は少し考えているのである。

この経験を活かすにはどうしたら良いのか。

「休んでいい」と言ってくれた会社に対して

恩を返すことになる何かができないか。

 

時間はたっぷりある。

 

せっかくの自分の成長が見えるタイミングなのだから

何かを実践してみたいものだ。